iTunesカードとAppleギフトカードの違いがよくわからず、疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
Appleギフトカードは、Appleが2021年11月に発売したiTunesカードに代わるカードです。
見た目のデザインだけでなく、活用できる用途も広がっています。
Appleユーザーであれば活用法を知っているだけで、利便性を感じられるカードになるでしょう。
この記事では、iTunesカードとAppleギフトカードの違いについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1.iTunesカードとAppleギフトカードの違い
iTunesカードとAppleギフトカードの違いは、大きく分けて以下の3つの違いがあります。
とくに注目すべきポイントは、iTunesカードがデジタルコンテンツやアプリ内の課金のみの使用だったのに対し、Appleギフトカードは従来の使い方に加え、Apple製品の購入へと活用幅が広がりました。
それぞれの違いについて、以下で詳しく解説します。
1-1.デザインや種類の違い
Appleギフトカードになったことで、見た目のデザインが大きく変わりました。
ロゴや背景が大きく変わったので、初めて知る方は別タイプのカード?と思うかもしれませんが、以前のiTunesカードと使用方法はほぼ同じです。
また以前のiTunesカードと同様、Appleギフトカードにも金額固定タイプと、1円単位で金額指定ができるバリアブルタイプの2種類があります。
1-2.購入金額の違い
iTunesカードからAppleギフトカードになったことで金額の幅が広がりました。
カードタイプの購入金額の違いを比べた表を参考にしてみてください。
金額固定タイプの違い
iTunesカード | 1,500円・3,000円・5,000円・15,000円(デジタルコードのみ500円あり) |
---|---|
Appleギフトカード | 1,500円・3,000円・5,000円・10,000円 |
バリアブルタイプの違い
iTunesカード | 1,500円〜50,000円 (デジタルコードの場合は500円〜50,000円の範囲) |
---|---|
Appleギフトカード | 1000円~25,0000円 |
iTunesカードより購入金額の上限が上がったことがあげられ、とくにバリアブルタイプのAppleギフトカードは25万まで幅が広がりました。
金額の幅が広がったことにより、より高額なApple製品もギフトカード1枚で購入ができる利便性が高くなりました。
1-3.購入できる商品の違い
AppleギフトカードとiTunesカードの大きな違いともいえるのが「購入できる商品の幅」です。
iTunesカードは、App StoreやiTunes Storeなどにある以下のようなデジタルコンテンツの購入が使い道でした。
- App Storeで有料アプリ
- iTunes Storeで音楽や映画
- Apple Musicなどのサブスク料金支払い
以上の用途のみで、Apple製品そのものを購入することはできませんでした。
Appleギフトカードなら、これまでの用途に加え、Apple製品やApple公式サイトでの製品やアクセサリを購入することができます。
2.Appleギフトカードの販売場所や購入方法は?
Appleギフトカードは、オンラインと店舗の両方で購入が可能です。
実店舗では幅広い場所で購入可能で、用途に応じた購入方法もさまざまです。
オンラインで手軽にコードを即時取得する方法もあれば、実店舗でカードを直接購入する選択肢もあります。
オンラインでの購入場所
購入可能な店舗 / サービス | 購入形態 |
---|---|
Apple公式サイト | コードタイプ のみ |
App Store / iTunes Store | コードタイプのみ |
Amazon | コードタイプ or カードタイプ(郵送) |
楽天市場 | コードタイプのみ |
LINE STORE | コードタイプのみ |
オンラインでは、Apple公式サイトをはじめ、Amazonや楽天市場、LINE STOREなどのデジタルギフト販売サイトから購入できます。
郵送される物理カード以外は、すべてデジタルコード形式での提供となり、メールで即時にコードが送信されるのが特徴です。
実店舗の主な販売場所
販売場所 | 代表的な店舗 | 購入形態 | 支払い方法(一例) |
---|---|---|---|
コンビニエンスストア | セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート など | カードタイプのみ | 現金、電子マネー(店舗による) |
家電量販店 | ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダ電機 など | カードタイプのみ | 現金、クレジットカード、電子マネー(店舗による) |
Apple Store実店舗 | 全国のApple直営店 | カードタイプのみ | クレジットカード、Apple Pay など |
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートといった全国の主要コンビニエンスストアのほか、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダ電機などの大手家電量販店があげられます。
また、Apple Storeの直営店舗でも購入が可能です。
実店舗で販売されているのは「物理カード」のみで、バリアブルタイプを選ぶ場合は、購入時にレジで希望の金額を伝えましょう。
カードタイプの「金額固定タイプ」と「バリアブルタイプ」の見分け方は、カード右上の金額表示で判別します。
以下の画像を参考にしてみてください。
購入後は、開封したカード裏面の利用コードを確認し、そのコードをAppleアカウントにチャージして利用します。
3.Appleギフトカードの8つの使用方法
Appleギフトカードの最大の魅力は、あらゆるApple製品やサービスとの連携がされ、Appleユーザーにとって日常生活のシーンで活用できることです。
Appleギフトカードの代表的な8つの使い道を具体的に紹介します。
1枚のカードでどれだけ多くの使い道があるか、以下を参考にしてみてください。
使用方法①Apple製品の購入
Appleギフトカードでは以下のApple製品の購入や支払いに利用可能です。
- iPhoneやiPad、MacBookといった機器の本体
- AirPods、Apple Watch、キーボードやマウスなどの周辺機器
- Apple Storeでの修理費用
Appleギフトカードは、製品やコンテンツの購入をする印象が強いですが、Apple Storeでの修理費用の支払いにも利用するという使い道もあります。
Appleユーザーなら余った残高や不要なAppleギフトカードの利用に活かせるでしょう。
使用方法②音楽・映画の購入
Appleギフトカードは、iTunes Storeで音楽やApple TVアプリで映画の購入に利用できます。
iTunes Storeで楽曲購入や映画のレンタルができ、複数のApple端末で同期が可能です。
事前に残高をチャージしておけば、支払いは自動的に残高から差し引かれ、スムーズに利用できます。
使用方法③サブスクリプションの支払い
Appleギフトカードは、Appleが提供するさまざまな月額制サービスの支払いに使えます。
代表的なものとして、
- Apple Music(音楽聴き放題)
- Apple TV+(オリジナル動画配信)
- iCloud(ストレージ容量の拡張)
- Apple Arcade(200以上のゲーム)
- Apple One(上記4つを1つにしたサービス)
これらに加え、App Store上で提供されているApple以外のサブスクリプションにも利用可能です。
クレジットカードを持っていない人にとっても、支払い面で活用できるメリットがあります。
使用方法④電子書籍の購入
AppleギフトカードはApple Booksで活用できます。
Apple Booksでは、
- 小説
- ビジネス書
- 実用書
- 漫画
など多彩なジャンルの電子書籍やオーディオブックが販売されています。
購入した本はiPhone・iPad・Mac間で同期されるため、どの端末からでもすぐに続きが読めるのも大きな利点です。
通勤・通学の時間を有意義に過ごしたい人にとってもおすすめの使い道です。
使用方法⑤有料アプリやアプリ内の課金
Appleギフトカードは、ゲームやアプリをより楽しむための「アプリ内課金」にも活用できます。
たとえば、スマホゲームでのアイテム購入、スタミナ回復、スキン変更など。
さらに、カメラアプリや写真編集アプリでのプレミアム機能のアンロックにも使えます。
子どもの課金管理にも役立つため、「子どもに必要以上の課金をさせたくない親」などのファミリー層にも非常に人気の高い使い道のひとつです。
チャージした残高はApple アカウントに紐づけられるため、特別な設定なしで利用可能です。
使用方法⑥LINEサービスの利用
AppleギフトカードではLINEアプリ内のサービスにも利用できます。
利用できるものとして、
- LINEスタンプ
- 着せ替えデザイン
- 絵文字
などのコンテンツが対象です。
これらコンテンツ購入にはLINEコインが必要で、このLINEコインをAppleギフトカードを使って購入できます。
事前にApple Storeにチャージし、LINEコインを購入する際に「App Store決済」を選びます。
とくに若年層や学生の間では、自分らしさを演出する手段としてLINEコンテンツのカスタマイズは人気が高く、プレゼントされたギフトカードの使い道としても注目されています。
使用方法⑦他の人へプレゼント
Appleギフトカードは、年齢や性別を問わず喜ばれるギフトアイテムとして使用可能です。
メールで送れるデジタルタイプは、急なプレゼントやサプライズにも対応でき、離れて暮らす家族や友人にも手軽に贈ることができます。
カードタイプは、おしゃれなステッカー付きのパッケージなので、手渡しでの贈り物にもぴったり。
「何をプレゼントしたらいいかわからない」と迷ったときでも、Appleギフトカードなら使い道が多く、無駄になりにくいという点がメリットです。
使用方法⑧換金する
Appleギフトカードは不要という場合は、以下のような場所で換金するという選択肢も存在します。
- 金券ショップ
- オークションサイト
- ギフトカード専門買取サイト
注意点として買取率は平均70〜90%前後であり、額面満額が返ってくるわけではありません。
また、非公式なサイトや個人取引はトラブルの原因になるため、信頼できる業者を選ぶことが最も重要です。
「プレゼントでもらったけど使い道がない」「急な出費でお金が必要」そんなときの最終手段として活用できる方法といえるでしょう。
4.Appleギフトカードに変わったうえでの注意点や気になる点
Appleギフトカードに変わったことで、以前のiTunesカードについて以下の疑問点も出てくるのではないでしょうか。
これらの利用者が気になるポイントを以下でまとめました。
とくにギフトカードに有効期限は、贈る側・受け取る側の双方にとって重要なポイントになるので参考にしてください。
4-1.Appleギフトカードに有効期限はある?
Appleギフトカードに有効期限はありません。そのため、一度チャージしておけば、いつでも好きなタイミングで残高を使用することができます。
急いで使い切る必要がない点は、ギフトとしても安心できるポイントです。
ただし、Appleが不定期に行うプロモーションキャンペーンや特典コードなどには、別途有効期限が設けられている場合あり。
「期間限定で付与されるボーナス残高」や「ギフトキャンペーンでもらえるコード」などは、使用期限が明記されていることが多いため、見落とさないようにしましょう。
4-2.iTunesカードの使用はできる?
Appleギフトカードに変わった現在でも、過去に発行されたiTunesカードは、引き続き使用可能です。
App StoreやiTunes Store内のデジタルコンテンツ(アプリ、音楽、映画など)の購入には今まで通り使えます。
すでにチャージした残高についても、Appleアカウントに紐づいている限り問題なく利用できます。
ただし、iTunesカードを使用するための以下の注意点を憶えておきましょう。
- Apple Store直営店(実店舗)では使用できない
- オンラインのApple公式ストアでのみ
また、Appleギフトカードと同様、iTunesカードも日本のAppleアカウントでしか使えないなど、国ごとの制限があるため、海外で使いたい場合には注意が必要です。
4-3.iTunesカードの残高をAppleギフトカードに移せる?
iTunesカードの残高からAppleギフトカードへの直接的な移行を行うことはできません。
ただし、iTunesカードを使ってAppleアカウントにチャージした残高は、Appleギフトカードでチャージした残高と統合され、ひとつのAppleアカウント残高として管理されています。
そのため、あらためてAppleギフトカードに移行しなくても、これまでどおりアプリやコンテンツ、サブスクリプションなどの支払いにそのまま利用することが可能です。
4-4.iTunesカードでApple Storeの支払いは可能?
iTunesカードは、オンラインのiTunes Storeの支払いには利用可能ですが、オンラインや直営店のApple Storeでは使用できません。
iPhoneやMacなどのApple製品を店頭で購入する場合は、Appleギフトカードを使う必要があります。
基本的にiTunesカードに関しては、オンラインのAppleコンテンツ(音楽、アプリ、映画など)を購入するためのものなので、Apple Store商品の購入や直営店では支払いできないとおぼえておきましょう。
iTunesカードとAppleギフトカードの違いのまとめ
iTunesカードとAppleギフトカードの大きな違いは、Apple製品の購入も可能になったことです。
とくにバリアブルタイプの金額上限が上がったことで、より高額な製品もカード1枚あれば購入が可能です。
活用幅が広がったAppleギフトカードで、日常生活を充実させましょう。